ニュースタート健康法

今日はニュースタートという名前の健康法についてご紹介します。ニュースタートとは、語呂合わせで、忘れずに実践していただければ、健康が保てますよという、意味があります。

NEWSTART(ニュースタート)健康法

だれでも、健康で生き生きした毎日を過ごしたいと願っています。そのために効果的な健康法をさがしている方も多くおられることでしょう。
健康で長生きするためには、いくつかの健康法をバランスよく組み合わせ、理想的なライフスタイルを作り上げていくことが大切です。
そのような理想的なライフスタイルとして「ニュースタート健康法」をご紹介します。健康のために効果のある原則は、全部で12個あります。
それらの原則の頭文字を並べると、 NEW START(ニュースタート)となります。つまり、「新しい出発」というわけです。
さあ、健康的な毎日に向かって「新しい出発」をしようではありませんか。実行できることから始めてみましょう。そしてくり返しましょう。やがてそれは習慣となり、健康的な生活の基盤となることでしょう。

NEW START(ニュースタート) 健康法 
NEWSTARTとは、ニュースタートです。これは英文の新しい始まりという意味ですが、それぞれのWORDが意味を持っています。 N stands for Nutrition ( 栄養 ), E stands for Exercise ( 運動 ), W stands for Water ( 水 ), S stands for Sunshine ( 日光 ), T stands for Temperance ( 節制 )、A stands for Air ( 空気 )、R stands for Rest ( 休息 ), T stands for Trust for God ( 神への信頼 )です。

①Nutrition栄養
バランスの取れた栄養は心と体に良い影響を与えます。
世界保健機関(WHO)は、加工肉と赤肉は発がん性のリスクがあるという実験結果を発表しました(2015年)。一日50グラム摂取する場合、発ガン率が18%増加するということは、第1級発がん性物質といっても過言ではありません。長寿村のロマリンダに住んでいる人たちは、できるだけ肉類を避け、菜食を心がけています。肉類のない菜食では必須栄養素を取ることができないという主張がありますが、実際は、野菜、果物、ナッツ類、海藻類などでさらにバランスの取れた健康的な生活を送ることができるのです。また、肉類の生産によってもたらされる環境破壊を減らし、同時に動物の生命を尊重することができます。

②Exercise運動
日本国民なら誰もが知っているといっても過言ではない、たった3分の全身運動であるラジオ体操は、公共交通機関の移動やデスクワークが増えた現代人にとって、まさにピッタリの運動といえます。ラジオ体操は、男性なら5回(約15分間)、女性なら3回(約10分間)行うだけで、1日に必要な最低運動量を満たすことができます。ラジオ体操第一・第二を続けて行うと、速い速度でウォーキングをしたのとほぼ同等のカロリー消費になります。
ラジオ体操第一は、わずか13種類の簡単な運動ですが、その中には「曲げる」「ねじる」「回す」「反らす」「跳ねる」など、多種多様な動きを含む立派な全身運動です。多くの人にとって悩みの種である肩こり、腰痛には、血行を促進して、凝り固まった筋肉をほぐすことができる「回す」「反らす」運動が効果的です。また、ダイエットに最も効果があるのは「ねじる」運動です。少し息が上がる程度の運動は血流が良くなり、免疫細胞が作られる骨髄への血流量が増えるため、免疫力アップにつながります。

③Water水
あなたの人生に水を!
生きていくために、水分は空気に次いで最も重要なものです。重量で換算すると、新生児は体重の約75%、大人は約70%が水分です。脳の85%、血液の83%、そして骨でさえ20〜25%が水分なのです。体内のほぼ全ての細胞や組織は、水分を含んでいるばかりでなく、常に水分に浸されており、正しく機能するために水分は必要不可欠なのです。毎日失われる水分と補充する水分のバランスを保ちましょう。

④Sunshine日光
日光には、目に見える光以外に、赤外線や紫外線が含まれます。赤外線の働きは、血管を拡げ、(白血球による)抗菌・抗がん効果を増加させたり、傷の治りを早め、痛みを緩和させる効果もあります。また紫外線には、強い殺菌効果やビタミンDの形成によって骨粗しょう症を防ぐなどの効能があります。1984年、アメリカ国立精神衛生研究所の精神科医ノーマン・ローゼンタールは、冬に日光が減少することで引き起こされる「季節性情動障害(SAD)」という病気を発見しました。この病気は、倦怠感、食欲減退、眠気、苛立ち、憂鬱などの症状をともないますが、太陽の光を十分に浴びることで改善します。このように、日光を浴びることは健康のために重要なことですが、過剰に紫外線をあび続けることは逆効果とも言われています(皮膚の老化を早め、皮膚がんになる可能性も)。時間を決めて、毎日適度な日光浴を心がけましょう。

⑤Temperance節制
100歳のための「No」は、健康のための「Yes」
アルコールが体にいいというニュースが流れた次の日には、むしろよくないと報道されます。コーヒーが認知症予防にいいという研究もあれば、副作用に注意すべきというニュースもあります。このような情報は私たちに混乱をもたらします。私たちはそれらのニュースの裏側を読まなければなりません。論争になっている研究資料を誰がサポートしているのかということです。お酒、タバコ、コーヒーのような嗜好品には中毒性があり、その中毒性を通して利益を得ようとする企業があることを知っておくべきです。中毒性という危険性があるならば、このような嗜好品を遠ざけることが賢明です。近年、ゲーム中毒や、スマホ中毒、ギャンブル中毒など、様々な依存症が社会的問題になっています。それらがなくても生活できる状態でいられるためには節制が必要です。

⑥Air空気
新鮮な空気
私たちは食物なしでも数週間、水なしでも数日間は生きることができますが、空気が無ければ数分間も耐えることができません。新鮮な空気は、私たちが生きるために不可欠であり、健康にとってもとても重要なものです。
空気は呼吸によって肺に入り、空気中の酸素が血液によって肺から体の隅々まで運ばれます。酸素の交換が正しく行われていれば、体温と安静時の心拍数が下がり、また体内に侵入した細菌やウイルスの増殖が抑えられます。
全身麻酔で大手術を受けた患者さんには、術後の合併症を予防するために正しい深呼吸の方法を練習させるそうです。肺を大きくふくらませることで、肺の中の細菌が炎症を起こすのを防止し、胸のまわりにあるリンパ節を圧迫してリンパ液を出すことで免疫力を上げる効果があります。また微熱のある人が呼吸のトレーニングをするだけで体温が下がるというデータもあります。
病気のときだけでなく、私たちが普段から定期的に深呼吸をすることで、健康を増進させることができるのです。

⑦Rest休息
時間がない時にこそ、ゆっくりと休息する必要があります。
今日、世界のほとんどの地域において、人口のかなりの割合の人々が睡眠不足であるといわれます。アメリカでは、疲労感は人々が医者にかかる理由のトップ10に挙げられています。
 第一次世界大戦中、イギリスでは生産性を上げようとして、ノンストップの勤務スケジュールが実施されましたが、その後、週の勤務時間を48時間に抑えて、週に必ず1日休むようにしたところ、生産性が15%アップしました。 そこでウインストン・チャーチルは、「もし我々がこの戦いに勝利しようと思うならば、週1日は休日にし、1年に1週間は休暇としなければならない」と訴え、それを法制化しました。

 聖書によると、神ご自身が週ごとの休息(安息日)をとるように命じておられます。安息日は今の土曜日にあたりますが、この休息を通して私たちは、身体的、精神的、霊的に神からの祝福を受け、健康で幸せな人生を送ることができるのです。

⑧TRUST in God信頼
効能のない錠剤を、特効薬だと言って患者に服用させると、病気が快方に向かったり、治ってしまうことがあります。これをプラシーボ効果といいます。メカニズムは明らかにされていませんが、人が何かを信じたり、信頼するときに、その思いは健康にも大きな影響を与えます。心のよりどころとなる「存在」がいること、コミュニティーやボランティア活動に積極的に参加して、人と交わることは、あなたのストレスを減らし、心を安定させ、からだにも良い影響を及ぼします。

また、今回の新型コロナウィルスの感染拡大のように、自分の力ではどうにもならないことが起こることもあります。台風や地震などの自然災害、交通事故などもそうです。どんなに規則正しい生活をしていても、いつ危険が襲ってくるかわかりません。そんなときに、あなたが信頼できる何かを持っていることは、情緒を安定させ、希望を与え、こころとからだの健康を守るためにも重要なことなのです。

⑨SENTAKU(Choices)選択
毎日のあなたの選びがあなたの健康を守ります!
私たちは、毎日の生活でさまざまなことを選ばなくてはなりません。
今日、あなたが選ぶその食べ物、飲み物、行動は、果たしてあなたの心や体、脳の健康にとって、良いものでしょうか。その選択肢が、病気や認知症につながるとしたら、死につながるとしたら、どうでしょうか。もし自信をもって選べないのなら、その選択肢は考え直すべきでしょう。これらの選択肢の積み重ねが、あなたの新たな習慣になっていくからです。

⑩Smile(Optimism)スマイル(楽観的)
楽観的であること
楽観的であること、希望を持つことは、老若男女関係なく誰にでも多くの状況にあって人生に大きな影響を与えます。楽観的な人の方がより健康的な生活習慣を積極的に取り入れ、高い順応性を発揮し、精神的にも肉体的にも健康を維持しているようです。では、どうすれば楽観的でいられるのでしょうか。

⑪SEIJITSU(Integrity)誠実さ・高潔さ
誠実さ・高潔さ
高潔であること
一人ひとりが高潔さをもって行動することができれば、疑心暗鬼に陥ることがなくなり、精神状態も落ち着いていきます。その意味で、高潔さは個人の健康にも大きく影響します。「高潔さは、良い精神衛生、信頼できる人間関係、責任感のある確かな行動の基礎なのです」

⑫Social Support & Servicesソーシャルサポート
ソーシャルサポート
帰属意識を
1979年のことです。アメリカの医療統計学の雑誌にこんな研究発表がなされました。カリフォルニア州の大人6928人を対象に、9年間追跡調査した結果でしたこれによると、孤独な人と社会的な交流が最も多い男女を比べると、孤独な人は死亡率が男性で二・三倍、女性で二・八倍にもなったというのです。社会的な交流が多い人、つまり社会的なサポートがより多い人の方が、より長生きすることになります。これは複数の他の研究からも裏付けられ、わかってきたことです。では、社会的なサポートがあると、どんな良いことがあるでしょうか。まず、帰属意識ができます。自分自身が価値ある存在と認められるようになります。そして、何かしら助けや疑問に対する答えが必要なときに、頼ることのできる人がいるとわかっていると、本当に気持ちが安らぐものです。

注意したいのは、ここで必要とされる人間関係は誰かに依存するものではなく、持ちつ持たれつの関係だということです。ストレスのあまり自分のエネルギーを消耗してしまうようではいけませんから、相手は選ばなくてはなりませんが、自宅で、学校で、職場で、地域において、面倒だからと一人の殻に閉じこもるのではなく、自分がしてほしいように相手にもすることで、他のどんな薬でも得ることのできない心の平安と健康を自分のものにすることができるのだと思います。

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NHKの番組で「やまと尼寺精進日記」という面白い番組があります。舞台は「音羽山観音寺」、住所は〒633-0023 奈良県桜井市南音羽832 Mail : otowasankannonji@gmail.com です。山深き奈良の尼寺。ご住職の後藤密榮さんは、旬の素材に丁寧に手をかけ、飛び切りの料理へと変えていきます。特別なものは何も使っていない。でも、体にじんわりしみ渡る。食べることは生きること。どんなことが起きたって、ご住職の日々には、おいしいものしかない。精進料理にご関心のある方には必見のTV番組です。住職はこのお寺に番犬と一緒に一人住まい。寂しくはないですかと問う方は多いですが、訪問者が多く、ご本人は余り孤独に閉じこもらないタイプらしいです。
いい番組だと思います。




NEWSTART(ニュースタート)健康法

だれでも、健康で生き生きした毎日を過ごしたいと願っています。そのために効果的な健康法をさがしている方も多くおられることでしょう。
健康で長生きするためには、いくつかの健康法をバランスよく組み合わせ、理想的なライフスタイルを作り上げていくことが大切です。
そのような理想的なライフスタイルとして「ニュースタート健康法」をご紹介します。健康のために効果のある原則は、全部で12個あります。
それらの原則の頭文字を並べると、 NEW START(ニュースタート)となります。つまり、「新しい出発」というわけです。
さあ、健康的な毎日に向かって「新しい出発」をしようではありませんか。実行できることから始めてみましょう。そしてくり返しましょう。やがてそれは習慣となり、健康的な生活の基盤となることでしょう。

NEW START(ニュースタート) 健康法 NEWSTARTとは、ニュースタートです。これは英文の新しい始まりという意味ですが、それぞれのWORDが意味を持っています。 N stands for Nutrition ( 栄養 ), E stands for Exercise ( 運動 ), W stands for Water ( 水 ), S stands for Sunshine ( 日光 ), T stands for TEmperance ( 節制 )、A stands for Air ( 空気 )、R stands for Rest ( 休息 ), T stands for Trust for God ( 神への信頼 )です。

①Nutrition栄養

バランスの取れた栄養は心と体に良い影響を与えます。
世界保健機関(WHO)は、加工肉と赤肉は発がん性のリスクがあるという実験結果を発表しました(2015年)。一日50グラム摂取する場合、発ガン率が18%増加するということは、第1級発がん性物質といっても過言ではありません。

長寿村のロマリンダに住んでいる人たちは、できるだけ肉類を避け、菜食を心がけています。肉類のない菜食では必須栄養素を取ることができないという主張がありますが、実際は、野菜、果物、ナッツ類、海藻類などでさらにバランスの取れた健康的な生活を送ることができるのです。また、肉類の生産によってもたらされる環境破壊を減らし、同時に動物の生命を尊重することができます。


②Exercise運動

日本国民なら誰もが知っているといっても過言ではない、たった3分の全身運動であるラジオ体操は、公共交通機関の移動やデスクワークが増えた現代人にとって、まさにピッタリの運動といえます。ラジオ体操は、男性なら5回(約15分間)、女性なら3回(約10分間)行うだけで、1日に必要な最低運動量を満たすことができます。ラジオ体操第一・第二を続けて行うと、速い速度でウォーキングをしたのとほぼ同等のカロリー消費になります。
ラジオ体操第一は、わずか13種類の簡単な運動ですが、その中には「曲げる」「ねじる」「回す」「反らす」「跳ねる」など、多種多様な動きを含む立派な全身運動です。多くの人にとって悩みの種である肩こり、腰痛には、血行を促進して、凝り固まった筋肉をほぐすことができる「回す」「反らす」運動が効果的です。また、ダイエットに最も効果があるのは「ねじる」運動です。少し息が上がる程度の運動は血流が良くなり、免疫細胞が作られる骨髄への血流量が増えるため、免疫力アップにつながります。


③Water水

あなたの人生に水を!
生きていくために、水分は空気に次いで最も重要なものです。重量で換算すると、新生児は体重の約75%、大人は約70%が水分です。脳の85%、血液の83%、そして骨でさえ20〜25%が水分なのです。体内のほぼ全ての細胞や組織は、水分を含んでいるばかりでなく、常に水分に浸されており、正しく機能するために水分は必要不可欠なのです。毎日失われる水分と補充する水分のバランスを保ちましょう。


④Sunshine日光

日光には、目に見える光以外に、赤外線や紫外線が含まれます。赤外線の働きは、血管を拡げ、(白血球による)抗菌・抗がん効果を増加させたり、傷の治りを早め、痛みを緩和させる効果もあります。また紫外線には、強い殺菌効果やビタミンDの形成によって骨粗しょう症を防ぐなどの効能があります。1984年、アメリカ国立精神衛生研究所の精神科医ノーマン・ローゼンタールは、冬に日光が減少することで引き起こされる「季節性情動障害(SAD)」という病気を発見しました。この病気は、倦怠感、食欲減退、眠気、苛立ち、憂鬱などの症状をともないますが、太陽の光を十分に浴びることで改善します。

このように、日光を浴びることは健康のために重要なことですが、過剰に紫外線をあび続けることは逆効果とも言われています(皮膚の老化を早め、皮膚がんになる可能性も)。時間を決めて、毎日適度な日光浴を心がけましょう。


⑤Temperance節制

100歳のための「No」は、健康のための「Yes」
アルコールが体にいいというニュースが流れた次の日には、むしろよくないと報道されます。コーヒーが認知症予防にいいという研究もあれば、副作用に注意すべきというニュースもあります。このような情報は私たちに混乱をもたらします。私たちはそれらのニュースの裏側を読まなければなりません。論争になっている研究資料を誰がサポートしているのかということです。お酒、タバコ、コーヒーのような嗜好品には中毒性があり、その中毒性を通して利益を得ようとする企業があることを知っておくべきです。中毒性という危険性があるならば、このような嗜好品を遠ざけることが賢明です。

近年、ゲーム中毒や、スマホ中毒、ギャンブル中毒など、様々な依存症が社会的問題になっています。それらがなくても生活できる状態でいられるためには節制が必要です。


⑥Air空気

新鮮な空気
私たちは食物なしでも数週間、水なしでも数日間は生きることができますが、空気が無ければ数分間も耐えることができません。新鮮な空気は、私たちが生きるために不可欠であり、健康にとってもとても重要なものです。
空気は呼吸によって肺に入り、空気中の酸素が血液によって肺から体の隅々まで運ばれます。酸素の交換が正しく行われていれば、体温と安静時の心拍数が下がり、また体内に侵入した細菌やウイルスの増殖が抑えられます。
全身麻酔で大手術を受けた患者さんには、術後の合併症を予防するために正しい深呼吸の方法を練習させるそうです。肺を大きくふくらませることで、肺の中の細菌が炎症を起こすのを防止し、胸のまわりにあるリンパ節を圧迫してリンパ液を出すことで免疫力を上げる効果があります。また微熱のある人が呼吸のトレーニングをするだけで体温が下がるというデータもあります。
病気のときだけでなく、私たちが普段から定期的に深呼吸をすることで、健康を増進させることができるのです。

⑦Rest休息

時間がない時にこそ、ゆっくりと休息する必要があります。
今日、世界のほとんどの地域において、人口のかなりの割合の人々が睡眠不足であるといわれます。アメリカでは、疲労感は人々が医者にかかる理由のトップ10に挙げられています。

 第一次世界大戦中、イギリスでは生産性を上げようとして、ノンストップの勤務スケジュールが実施されましたが、その後、週の勤務時間を48時間に抑えて、週に必ず1日休むようにしたところ、生産性が15%アップしました。

 そこでウインストン・チャーチルは、「もし我々がこの戦いに勝利しようと思うならば、週1日は休日にし、1年に1週間は休暇としなければならない」と訴え、それを法制化しました。

 聖書によると、神ご自身が週ごとの休息(安息日)をとるように命じておられます。安息日は今の土曜日にあたりますが、この休息を通して私たちは、身体的、精神的、霊的に神からの祝福を受け、健康で幸せな人生を送ることができるのです。


⑧TRUST in God信頼

効能のない錠剤を、特効薬だと言って患者に服用させると、病気が快方に向かったり、治ってしまうことがあります。これをプラシーボ効果といいます。メカニズムは明らかにされていませんが、人が何かを信じたり、信頼するときに、その思いは健康にも大きな影響を与えます。心のよりどころとなる「存在」がいること、コミュニティーやボランティア活動に積極的に参加して、人と交わることは、あなたのストレスを減らし、心を安定させ、からだにも良い影響を及ぼします。

また、今回の新型コロナウィルスの感染拡大のように、自分の力ではどうにもならないことが起こることもあります。台風や地震などの自然災害、交通事故などもそうです。どんなに規則正しい生活をしていても、いつ危険が襲ってくるかわかりません。そんなときに、あなたが信頼できる何かを持っていることは、情緒を安定させ、希望を与え、こころとからだの健康を守るためにも重要なことなのです。


⑨SENTAKU(Choices)選択

毎日のあなたの選びがあなたの健康を守ります!
私たちは、毎日の生活でさまざまなことを選ばなくてはなりません。
今日、あなたが選ぶその食べ物、飲み物、行動は、果たしてあなたの心や体、脳の健康にとって、良いものでしょうか。
その選択肢が、病気や認知症につながるとしたら、死につながるとしたら、どうでしょうか。
もし自信をもって選べないのなら、その選択肢は考え直すべきでしょう。
これらの選択肢の積み重ねが、あなたの新たな習慣になっていくからです。


⑩Smile(Optimism)スマイル(楽観的)

楽観的であること
楽観的であること、希望を持つことは、老若男女関係なく誰にでも多くの状況にあって人生に大きな影響を与えます。楽観的な人の方がより健康的な生活習慣を積極的に取り入れ、高い順応性を発揮し、精神的にも肉体的にも健康を維持しているようです。では、どうすれば楽観的でいられるのでしょうか。


⑪SEIJITSU(Integrity)誠実さ・高潔さ
誠実さ・高潔さ
高潔であること
一人ひとりが高潔さをもって行動することができれば、疑心暗鬼に陥ることがなくなり、精神状態も落ち着いていきます。その意味で、高潔さは個人の健康にも大きく影響します。「高潔さは、良い精神衛生、信頼できる人間関係、責任感のある確かな行動の基礎なのです」


⑫Social Support & Servicesソーシャルサポート
ソーシャルサポート
帰属意識を
1979年のことです。アメリカの医療統計学の雑誌にこんな研究発表がなされました。カリフォルニア州の大人6928人を対象に、9年間追跡調査した結果でした。

これによると、孤独な人と社会的な交流が最も多い男女を比べると、孤独な人は死亡率が男性で二・三倍、女性で二・八倍にもなったというのです。社会的な交流が多い人、つまり社会的なサポートがより多い人の方が、より長生きすることになります。これは複数の他の研究からも裏付けられ、わかってきたことです。

では、社会的なサポートがあると、どんな良いことがあるでしょうか。まず、帰属意識ができます。自分自身が価値ある存在と認められるようになります。そして、何かしら助けや疑問に対する答えが必要なときに、頼ることのできる人がいるとわかっていると、本当に気持ちが安らぐものです。

注意したいのは、ここで必要とされる人間関係は誰かに依存するものではなく、持ちつ持たれつの関係だということです。ストレスのあまり自分のエネルギーを消耗してしまうようではいけませんから、相手は選ばなくてはなりませんが、自宅で、学校で、職場で、地域において、面倒だからと一人の殻に閉じこもるのではなく、自分がしてほしいように相手にもすることで、他のどんな薬でも得ることのできない心の平安と健康を自分のものにすることができるのだと思います。

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NHKの番組で「やまと尼寺精進日記」という面白い番組があります。舞台は「音羽山観音寺」、住所は〒633-0023 奈良県桜井市南音羽832 Mail : otowasankannonji@gmail.com です。

山深き奈良の尼寺。ご住職の後藤密榮さんは、旬の素材に丁寧に手をかけ、飛び切りの料理へと変えていく。特別なものは何も使っていない。でも、体にじんわりしみ渡る。食べることは生きること。どんなことが起きたって、ご住職の日々には、おいしいものしかない。精進料理にご関心のある方には必見のTV番組です。住職はこのお寺に番犬と一緒に一人住まい。寂しくはないですかと問う方は多いですが、訪問者が多く、ご本人は余り孤独に閉じこもらないタイプらしいです。
いい番組だと思います。