満ち足りること

              満ち足りること

   
                         萩原 滋

アメリカの大統領選挙は、過半数を制したバイデン候補が現職のトランプ大統領を破りました。共和党の大統領から、民主党が大統領を出すことに成功しました。民主党の大統領といえば、ルーズベルト、トルーマン、ケネディー、ジョンソン、カーター、クリントン、オバマであり、共和党からは、アイゼンハワー、ニクソン、ブッシュ親子、レーガン、フォード、トランプが出ています。二大政党制のアメリカで、リベラルといわれている民主党に対して、保守といわれるのが共和党です。民主党は大都市に支持基盤があり、共和党は中西部の農業地帯や、南部に多いといわれてきました。歴代大統領は全員が男性であり、女性大統領はいまだに誕生していない。
「変革」・・・「Change」  ・・・   今よりも良くなりたい。  今より豊かに生活したい。
そんな思いがアメリカ国民の心を捕えたのでしょう。私たちは、満ち足りることがないのでしょうか? どんな境遇に置かれても満たされた生活はできないのでしょうか? 聖書は現在と未来を満ち足りて生きて行く道を逆説的に示しています。
すなわち使徒パウロは、
「私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました。
私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。
また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。 私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。」 (ピリピ人への手紙 4:11~13)
と証しました。
また、何の働きもない、望み得ない時に、キリストは私たちを慈しみ、身代わりとなって十字架に就いて下さいました。 私達が出来ないことを神様が代わって成し遂げて下さったのです。 
「ああ、神様の知恵と知識との富は、なんと底知れず深いことでしょう。」(ローマ人への手紙 11:33)
と告げました。
このようにパウロを通して聖書は、神様のみ業を信頼した人生は、ゆるぎない満たしが与えられると語っているのです。
さらに、 「私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。
見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。」(コリント人への手紙Ⅱ 4:18)
と神様への信仰を指し示しました。
どうぞ聖書の真理を学び、神様のみ業の不思議を自分のものとして、どんな境遇にあっても満ち足りる秘訣を獲得して下さい。